はがきにQRコードを入れる方法。
大きさ・置く場所・印刷の注意まで。
はがきのQRコードは、URLを用意して、無料の作成ツールで画像にし、はがきのデータに貼るだけで作れます。難しいのは作ることより、小さな紙面で確実に読み取れるようにすることです。このページでは、QRの中身にするURLの選び方、大きさと余白の目安、置く場所、印刷で失敗しやすいところを順にまとめました。最後に、全員に同じQRを刷ると誰が読んだのか分からないという問題と、その越え方を書きます。
最終更新:2026年11月6日 / みちびきworks(ダレヨミ運営)
最初に、QRの行き先を決める
QRコードの中身は、ただのURLです。はがきを受け取った人に、読み取ったあと何をしてほしいのかを先に決めると、どのURLにするかも決まります。
| 予約・申し込み | 車検や点検の予約フォーム、見学会や相談会の申し込みページ。はがきの用件と同じページに直接つなぐのがいちばん迷わせません。トップページにつなぐと、そこから探してもらうことになります。 |
| LINEの友だち追加 | LINE公式アカウントの管理画面から、友だち追加用のQRコードを保存できます。自分で作り直さず、その画像を使ってください。 |
| アンケート | Googleフォームなどの回答画面。作り方はGoogleフォームのQRコードの作り方にまとめています。 |
| 地図・詳しい案内 | 会場の地図、キャンペーンの詳細ページなど。はがきに書ききれない情報の置き場所として使います。 |
URLは、できるだけ短く
URLが長いほど、QRの模様は細かくなります。同じ大きさで刷っても、1マスが小さくなって読み取りにくくなります。下の表は、QRコードの外寸(周りの余白を含む)を15mmで刷ったときの1マスの大きさを、私たちが実際に計算したものです(誤り訂正レベルM)。
| URLの長さ | 模様のマス数(余白を含む) | 15mmで刷ったときの1マス |
| 約20字(LINEの短いURLなど) | 33マス | 約0.45mm |
| 約35字(短縮URL) | 37マス | 約0.41mm |
| 約110字(キャンペーンURLに計測用の文字列を付けたもの) | 53マス | 約0.28mm |
短いURLにするには、GoogleフォームやLINEが用意している短縮URLを使うか、自社サイトに短いアドレスのページを用意します。外部の短縮URLサービスは、サービスが終了すると刷ったはがきのQRが行き先を失うので、長く使うはがきには向きません。
QRコードを作って、はがきに貼る
作り方は、はがきをどう作るかで選びます。
無料の作成ツールで画像にして、はがきのデータに貼る
Google ChromeのQRコード作成機能や、無料のQRコード作成サイトでURLを画像にし、WordやPowerPoint、はがき作成ソフトの文面に貼り付けます。Chromeでの手順はこちらに書いています。作成サイトを使う場合は、URLをそのまま埋め込む形式(静的なQR)を選んでください。読み取りのたびにそのサイトを経由する形式(転送型)は、無料期間が終わると使えなくなるものがあります。
年賀状・はがき作成ソフトのQRコード機能を使う
はがき作成ソフトの中には、URLを入れるとQRコードを配置できるものがあります。ソフトの中で完結するので、画像を貼る手間がありません。
印刷会社・印刷通販に入稿する
入稿データにQRの画像を配置するか、印刷会社のQRコード配置サービスを使います。オプション料金がかかる場合があるので、注文前に確認してください。画像で入れる場合は、拡大してもぼやけない大きさの画像(またはベクター形式のデータ)を用意します。
どの方法でも、貼り付けたあとに画像を引き伸ばさないことが大切です。小さな画像を大きく引き伸ばすと、模様の境目がぼやけて読み取りにくくなります。
大きさと余白の目安
周りに、何も置かない余白を取る
QRコードの周りには、模様の1マス4つ分の何もない余白(クワイエットゾーン)が必要です(キーエンスの解説)。作成ツールで作った画像には、たいていこの余白が白く付いています。はがきに貼るときに、この白い部分を切り落とさないでください。枠線や文字、写真をQRに近づけすぎると、読み取れなくなります。
大きさは、外寸15〜20mmを目安に
はがきは小さな紙ですが、QRを小さくしすぎると読み取りに時間がかかります。私たちのサービスでは、余白を含めた外寸で13mmを下限にしており、ふだんは15〜20mmをおすすめしています。年配のお客様が多い案内や、URLが長くてマス目が細かい場合は、大きいほうに寄せてください。
最後は、試し刷りで確かめる
読み取れるかどうかは、URLの長さ、紙、印刷の方法、スマホの機種で変わります。数字の目安だけで決めず、本番と同じ紙・同じ印刷方法で1枚刷って、iPhoneとAndroidの両方で読んでみるのが確実です。新しい機種だけでなく、古めのスマホでも試すと安心です。
置く場所
| 文面(裏面)に置く | QRは、用件を書いた文面のほうに置くのが基本です。案内を読んで「申し込もう」と思った位置にQRがあると、そのまま読み取ってもらえます。 |
| 宛名面は避ける | 宛名面は、郵便番号や宛名を読み取って配達に使う面です。宛名面に入れたい場合は、日本郵便の案内や印刷会社の指定を確認してから配置してください。 |
| 端に寄せすぎない | 印刷会社で刷る場合、断裁のときに数ミリずれることがあります。QRの余白まで含めて、紙の端から少し内側に置いてください。 |
| 折り目・写真の上に置かない | 圧着はがきや二つ折りの場合、折り目にかかると読めません。写真や模様の上に重ねると、QRの白い部分と区別がつかなくなります。 |
QRのそばに、一言添える
QRだけが置いてあっても、読み取ると何が起きるのかが分からないと、人はなかなか読みません。QRのすぐ横に、読み取ると何ができるかを短く書いてください。
| 車検のご案内 | 「スマホのカメラで読み取ると、車検のご予約ページが開きます。ご希望の日時をお選びください。」 |
| 見学会のご案内 | 「会場の地図と、当日の予約はこちらから。」 |
| アンケートのお願い | 「1分で終わるアンケートです。スマホで読み取ってお答えください。」 |
QRを読み取れない方のために、電話番号や短いURLも並べて書いておくと、取りこぼしが減ります。
印刷で失敗しやすいところ
| 色 | 白地に黒が基本です。薄い色や、背景との差が小さい色は読めません。色を反転させる(黒地に白い模様)と読めない端末があります。 |
| にじみ | 家庭用のインクジェットプリンターで普通紙のはがきに刷ると、インクがにじんでマス目がつぶれることがあります。インクジェット用のはがきを使うか、少し大きめに刷ってください。 |
| 光沢 | 光沢の強い紙は、照明が反射して読み取りにくくなります。 |
| 画質 | QRの画像を引き伸ばしたり、画質を落として保存したりすると、境目がぼやけます。印刷会社に入稿するときは、ぼやけない大きさの画像か、ベクター形式のデータを使ってください。 |
| 行き先の確認 | 刷ったあとでURLの間違いに気づくと、全部刷り直しになります。印刷の前に、データの段階でQRを読み取り、開いたページが正しいかを必ず確認してください。 |
全員に同じQRだと、誰が読んだか分からない
ここまでの方法で作ったはがきは、全員に同じQRコードが刷られています。アクセス数を見れば「何人が読んだか」はおおよそ分かりますが、どのお客様が読んだのかは分かりません。
はがきを送る会社にとって知りたいのは、たいてい後者です。車検の案内を読んだのに予約していない方、見学会のページを何度も見ている方が分かれば、その方から順に電話できます。
1枚ずつ違うQRを刷る
全員が同じQRだから分からないので、はがき1枚ごとに違うQRを刷ります。方法は3つあります。
Wordの差し込み印刷で作る
宛先の一覧から、1件ずつ違うURLのQRをWordで差し込んで刷れます。手順はQRコードを一括で作る方法にまとめています。どのURLが誰のものかの対応表と、読み取りの記録は、自分で用意する必要があります。
印刷会社にバリアブル印刷を頼む
1枚ずつ中身の違う印刷を、印刷会社に頼む方法です。仕組みと費用の考え方はバリアブル印刷とはに書いています。
ダレヨミを使う
はがきのデザインをPDFで取り込み、QRを置く場所を決めると、宛先ごとに違うQRを差し込んだ印刷用のPDFができます。誰が、いつ、何回読んだかは、管理画面に名前で並びます。料金はQR1件5円(税別)で、初期費用・月額はかかりません。
宛名とQRの組み合わせを、取り違えない
1枚ずつ違うQRを刷るときに、いちばん気をつけたいのがここです。Aさんの宛名のはがきに、Bさん用のQRが刷られてしまうと、記録がすべてずれます。文面のQRと宛名を別々に刷る場合は、両方を同じ並び順で刷り、重ねる順番を崩さないようにしてください。ダレヨミでは、はがきの決めた位置に宛先ごとの管理番号を小さく印字できるので、宛名の一覧と見比べて確かめられます。
正直に書いておきます
1枚ずつ違うQRにしても、読み取った人が宛名のご本人だとは限りません。ご家族が読むこともありますし、はがきが人の手に渡ることもあります。分かるのは「どのはがきが読まれたか」までです。また、QRコード自体に氏名や住所を入れることは避けてください。はがきは誰の目にも触れる紙なので、ダレヨミのQRにも、転送用のアドレスと意味を持たない乱数しか入れていません。